2016-01-29 コーヒーの話

自分が大人になったと実感することの一つに

・コーヒーをブラックで飲むようになったこと

がある。

 

毎日のようにコーヒーを飲むようになったのは、社会人になって半年が経ったあたりではないかと思う。それまで、特に大学生のころはインスタントコーヒーに牛乳を入れた簡易カフェオレを良く飲んでいた。何度かブラックで飲んだことはあったのだが、苦くて飲めたものじゃないなと敬遠していた。

 

無事に大学を卒業し、社会人になって3ヶ月後、突然東京砂漠へと放り込まれる。出張扱いだったため賃貸アパートなどは契約しておらず、ベッドと小さな冷蔵庫しかないような四畳半のゲストハウスにその身を置いた。

満員電車に揺られ、現場に着くなり自席について死んだ目でディスプレイと向き合いバグを潰していく。少しでも眠気を飛ばし、集中力を高めるために安くて美味しくないブラックコーヒーを苦い苦いと言いながら体内にカフェインを取り込んでいった。

ようやく地獄のような日々から抜け出すことができ、地元へと逃げるようにして帰った僕に残ったのはわずかな経験とコーヒーへの執着だけだったのである。

 

執着、というよりかは習慣化していたといったほうが正しいがする。仕事をする、本を読む、パソコンを触る。そういった際には必ず手元にはコーヒーがあった。

コーヒーが日常になってからというもの、一番飲むものなのだから美味しいものがいいとこだわりはじめ、コーヒーメーカーや電動ミルを買い、コーヒー豆についても雑誌やインターネットで知識をかき集めた。

コーヒー豆といっても何種類もあり、それぞれ苦味や酸味など異なっているため、ろくに知らなかった最初は自分好みではない豆を買ってしまった経験もあった。ちなみに僕は酸味が控えめで苦味がやや強いマンデリンのような豆が好みで、名前だけ知っているからと酸味が強いキリマンジャロを買ったときは後悔した。

 

名前は聞いたことがあるであろうサイフォン、エスプレッソが簡単に淹れられる直火式エスプレッソメーカー、ドリップとは違った味を楽しめるフレンチプレスを購入するなど、趣味としてもいいのではと思えるくらいコーヒーに嵌まってしまった。

 バグ潰しのお供であったコーヒーがここまで日常に入り込むなんて予想していなかったが、煙草やお酒に嵌まるより幾分かはマシなのかなと思っている。

 

おわり